「3次元の人間が介在しない、完全にバーチャルな存在のキャラクター」を求めて
この記事はポエムなので読まなくていいです。
―――
ちょくだいさんのツイートが話題になっている。
キズナアイさん登場時に夢見ていた「バーチャル上にキャラクターを創造する新しい形」ではなく、絵が動く配信者としてのVtuberが主流になったという話 - Togetter
僕自身、現在のVtuber文化を否定するつもりはないし今でも配信を追っているVはいるんですけど、正直、ちょくだいさんのようなことを感じてVtuberから離れてしまっていたんですよね。中の人の下らないスキャンダルに嫌気が差したのもありますが。
もともと、2017年の末、僕がVtuberにハマるきっかけとしてキズナアイの動画がありました。動画を初めてみたとき、お恥ずかしながら動画開始から数十秒間、人工知能を自称していることもあってかほんとに人工知能が機械音声で喋っているんだと信じてしまって、その完全にバーチャルな存在にめちゃくちゃ興奮したんです。(すぐに中の人がいることを知って落ち着きましたが。冷静に考えれば技術的に信じられないし)
たぶんこの動画だったはず。冒頭部分、音質が悪いのもあってちょっと機械音声っぽくないですか??
この経験もあってか、僕はどうしてもVtuberに「3次元の人間が介在しない、完全にバーチャルな存在のキャラクター」を求めてしまうんですよね。3次元とかいう汚い部分の存在しない、真に純粋な2次元発のキャラクターを僕はずっと待ってるんです。
(現に2018年の3月ごろ、僕はVtuberを作ろうと3Dモデリングに挑戦してたんですが、そのときは人工無脳+ソフトークで喋らせようとしてました。ちなみに名前は「無脳ちゃん」にする予定でした。モデリングができなくておじゃんになりましたが)
そういったこともあって僕個人としては、今のVtuberってちょっと違うよね、となってしまうんです。結局、Vtuberというのは、「初音ミク」という偉大すぎるバーチャルアイドルの進化形ではなく、ニコ生主の進化形になってしまった。むしろ初音ミクの進化形というか派生形はゆっくりやボイスロイドだった。(特定の中の人が演じるのではなく、多くの投稿者/視聴者のパブリックドメインとしてキャラクターが共有されているという点で同じ)
特にボイスロイドの場合、ゆっくりと違って初めから明確にkawaiiなキャラクターが設定されているため、よりバーチャルアイドルに近い存在だと思っています。
〇 ニコ生主 ⇒ Vtuber
〇 初音ミク ⇒ ゆっくり / ボイスロイド
そういう経緯があって、今はVtuberを離れてボイスロイド動画ばかり観ているんですよね。
あとスキャンダルの観点から見ても、Vtuberの場合は中の人がやらかした場合そのキャラの評判が落ちますが、ボイスロイドの場合は投稿者がやらかしてもその投稿者の評判が落ちるだけであって結月ゆかりの評判は落ちません。これ、精神衛生上めちゃくちゃいいなと思っています。
ただ、僕はまだまだ「3次元の人間が介在しない、完全にバーチャルな存在のキャラクター」を諦めてはいません。「AIのべりすと」や「りんな」のGPT言語モデルなど、魅力的な技術が次々と出てきています。音声合成技術も初期VOICEROIDの頃と比べて、ものすごい発展を遂げています。
完全なる2次元AIの誕生を僕はいつまでも待ち続けます。2次元の女の子と結婚したいので……。
※ この記事ではVOICEROIDなどのキャラ付けされた読み上げソフトの総称として「ボイスロイド」という言い方をしています。早く統一された呼び方ができてほしい。僕としてはソフトウェアトークを推してます。